初期の頃は何が大変?それは、親が認知症だと気づいていない事です。
あなたの親は「私、もしかしたら認知症かも・・」と心配していますか?
あなたの親はどうでしょ?
もし、親御さん自身がそう考えているなら、認知症の可能性は低いらしい😊
認知症外来の先生も「ご自身が、認知症かも・・と心配して来院する方は殆どは大丈夫。」と。
認知症の場合、客観的に判断することが出来なくなるので、自身では気づきにくい。
そして初期のころは、誰かに介助してもらわなくても生活はできるし、見た目は100%アクティブシニア。
だから、介護などの世界は自分には関係のない世界だと思っている。
そんな親に、認知症だと気づかせることは至難の業である。
さあ、どうしよ!?
「みんな一緒」この魔法の言葉が、小さな異変を見逃す。
実家に帰ると、母とご近所さんとの会話や、友達との電話でよく耳にするのがこの話題。
母:「最近、ほんと物忘れがはげしくてねえ・・・」
母の友達:「あら~、私もそうよぉ!お互いそういう年だものね~」
なんて、笑い飛ばしている。
そして、”みんな一緒”ということに安心する。
気持ちはすっごくわかるけどね。
私だって、シミが出来た、コレステロール値が上がった、芸能人の名前を忘れる、近くがぼやけて見にくい・・
気になるところは50にもなればスラスラと10個は出てくる。
そんな時、「私もよ~」という同年代の友達と”みんな一緒”を確認し合い、安心する部分は確かにある。
”みんな一緒”と考えたら、一時は楽な気分になれるもの。
でもちょっと待って!
認知症になる可能性があるのも、”みんな一緒”なのだ。正直笑えない。
”みんな一緒”で片付けてしまう母を、ここは軽~く受け流しつつ笑、娘は早めの対策を練る必要があるのだ!
言えばわかってくれる、の9割は不発に終わりました・・・
言えばわかってくれる、この言葉の中には「努力」と「期待」がセットで含まれています。
ただでさえイヤな事に取り組む時に、「努力」がオンされるとストレスが増します。
「期待」通りの結果が得られないと、これもまたストレスが上乗せされます。
じゃあ、どうするか!?私の出した結論は・・・
一つ目は、感情を持ち込まないこと。
そもそも、最初に自らモチベーションを上げて「なんとかしよう!」と頑張らなければ、
得たい結果がでなくても気分が下がることもない。
相手は高齢者扱いされたくない、認知症だと思ってない(思いたくない)のだから、
そこは否定せず、9割寄り添い、1割やるべきことだけを淡々とやる。
この1割は、いざ認知症が進んだ時に困ることが無いように、事前にポイントを抑えておく必要があります。
この1割がかなりヘビーなので、9割寄り添いが欠かせない部分になるわけです。
この1割とは、
- 老後の過ごし方・本人の意向の確認
- 資産(不動産、預金、保険、有価証券など)
- 死後の葬儀などの意向
もしも9割の寄り添いが、6割しかなかったりすると、
「まだ元気なのに死んだ後や資産の話をするなんて!」とケンカになる可能性もあります。
そうなると、親子関係もギクシャクしたまま、
大事な1割を聞き出せないことで、あとで印鑑の場所がわからない!口座が凍結!?と、
家族全員が疲弊することになります。
がんなどの病気とは違い、認知症はが進むと本人の意思も日によって違うため、本人の意向を知ることが出来ない。
じぶんの事ではなく、親のことを決めるのって本当に難しいので、
これらは親が元気なうちに聞いておきたいところなのです!
初期のころは、誰かに介助してもらわなくても毎日の生活は送ることができるので、
周りがどんなに心配しても、”年寄り扱いされている”と疎ましく感じてしまいます。
こうなると論理的に話しても、疲弊して終わるだけです。