認知機能の低下に早めに気づくには?
あなたはこんな不安がありませんか?
誰もがなる可能性があって、誰もが一番なりたくない認知症。
これは、初めて病院で"認知症”と診断された時に、母のいない所で医師から言われた言葉です。
誰もがなる可能性があると言われても、身近な人が認知症にならない限り、自分事として考えられないものです。
けれど、認知症の恐さを知ってしまった今、この言葉は正にその通りだと改めて感じてしまいます。
「誰もがなる可能性があって、誰もが一番なりたくない認知症」
早期発見がまず大事。それでも発見が遅れた、認知症が進んでしまった場合はどうしたら良いのか?
認知症を早期に発見した場合のメリットはこんなにたくさんある
- 親の意向(今後の人生について)について話す時間ができる
- 適切な処置(薬の服用や趣味に打ち込む)で回復率が14~44%まで上昇する
- 認知症の進行を遅らせることができる
- 成年後見人/不動産売却/相続など将来に向けた対策を立てやすい
- 銀行証券口座凍結を未然に防げる
あなたの親は大丈夫?孤立が認知症発生リスクを高める理由
週に1回以上、家族や友人と交流のある人と比べてリスクが8倍
新型コロナ感染症の感染が収束するまでの間、交流が減らさざるを得ない状況になりました。
仕方のないことですが、認知症の発見の遅れや進行スピードへの対処が遅れた人も多いと予測されます。
母は新型コロナが猛威をふるっている最中に認知症と診断されました。
今思えば、認知症と診断される2年前から、初期症状と思われる違和感がありました。
しかし、当時はその違和感は単なる老いだと思っており、その違和感がまさか認知症の初期症状だとは思いもしませんでした。
母の場合は、新型コロナ感染症の感染予防で外出規制がかかるまでは、
スポーツクラブに週3通い、お友だちともランチやカラオケに行き、
ボランティア活動もしていました。
しかし、それらが一気に無くなり、電話やLINE以外の交流が一切断たれました。
コロナで外出規制がかかってから9カ月頃に、明らかに症状として出るようになりました。
個人差はもちろんあると思いますが、孤立で人と話さない状態が長きに渡るとリスクが高くなるのは実感としてあります。
しかし、高齢になると自然と社会とつながることは難しくなります。
定年になれば仕事仲間と会わなくなる。
孫が大きくなれば、家族の交流も減る。
友人も高齢になれば、病気や何かの理由で疎遠になる。
かと言って、新しいつながりを高齢者になってから築くことはなかなか難しいです。